お墓を建てる際の注意点

今日はお墓を建てる際の注意点についてまとめてみました。

  1. 周りの墓石の大きさに合わせること
  2. 建てる時期を選ぶこと
  3. 適切な石材を選ぶこと
  4. 建てる土地に関して知ること

この4点について見ていきたいと思います。

周りの墓石の大きさに合わせること。

墓石の石塔には、2段式や3段式のタイプがあり、それによって高さが異なります。お墓は各区画ごとに一列に並んでいるのが通常ですが、その中で1つだけ低かったりすると、特に隣のお墓との違和感が出てしまいます。たとえば両隣のお墓が立派に見えるような場合は、何となく辛い気持ちになることもあり、実際に、後から2段式に変更されるということもあるようです。

また墓誌(ぼし)という戒名をたくさん彫る場合に必要なものや、塔婆立(とうばたて)という塔婆(長い木の板)を建てるためのものもありますが、これらがある場合とない場合では全体的な印象が違ってきます。(※通常、浄土真宗以外は塔婆立てが必要になるようです)。

これらがない場合は、見比べるとかなり小さなお墓という印象になりますので、やはり周りとのバランスを考慮すべき点に挙げられますが、これらは追加料金となる場合が一般的なので、予め検討が必要な項目になると思います。

建てる時期を選ぶこと。

施工する時には専用のボンドを使用することがありますが、性質上雨天の場合は接着しにくいため、仕上がりにムラが出来る事があります。このようなムラは乾燥した後でない見つからない場合もありますので、できれば梅雨の時期は避け、天候が穏やかな時期を選んで施工するようにすると良いと思います。

適切な石材を選ぶこと。

良い石材には大きく3つの条件があります。一つ目は硬度が高いこと、二つ目に水を吸いにくいこと、そして最後に石材そのものに傷やムラのないことが、大切な条件とされています。

石材は日本(地元など)で加工されたものと外国で加工されたものに大きく分けられますが、実際に加工まで手がけている方が、その石材についての知識が豊富になるということも言われていますので、加工工場の有無についても一つの要素であることを付け加えたいと思います。

建てる土地に関して知ること。

お墓を立てる土地の年間降水量や土質、気候など、「立地条件」や「特徴」を調べることも大事なことと言えます。石材は気候風土の違いなどにより向き不向きがあり、その土地に向かない石材というものもあります。例えば海の近くでは塩害に強い石材を使ったほうが良いとか、雪の多い寒冷地では水がしみこみにくい方が良いといったことがあります。特に寒冷地で水がしみこみやすい石材を使用するとしみこんだ水が凍って、その結果、石が割れることもあるとのことです。

何でも細かく見ていくと難しい話になりますが、やはり専門家の知識や経験に任せるべきところは任せた方が、後々良い結果になることが多いものです。もちろん予算もあることですから、理想通りにはいきませんが、単に価格だけで判断するのではなく、大事な忠告については納得した上で受け入れることも大切です。

それによってできるだけ、起こりうる良くない事態を回避することができれば、賢い対応と言えるのではないでしょうか。

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