お盆も終わりの時期になると町内会が中心となって「盆踊り」を行っているところも多いと思います。この「盆踊り」の習慣は随分昔からのもののようですが、一体どのような起源により行われるようになったのか調べてみました。起源については諸説あるようです。
「母の成仏を喜んで踊った」説
これは、釈迦の弟子の一人が亡き母が苦しんでいるのを知って釈迦に救う方法はありますかと尋ねたところ、修行が終わった頃に手厚い供養をすればその功徳により救うことができると言われてそのようにしたことがお盆の由来とされていますが、その時に亡き母が救われて成仏できたことを喜んだ弟子の僧侶がうれしさのあまり踊り明かしたことから広まったというものです。
「庶民に念仏を広めるため」説
これは、ある僧侶が念仏を庶民に広めるために「節をつけて唱えた」ことがきっかけとなり、やがてこの節にあわせて踊りが加わり、さらに盆明けには賑やかに先祖の霊を送り出したいという思いが重なって広まったというものです。
「豊穣を祈願しての奉納」説
これは先祖の霊を供養し賑やかに送り出すという仏教的な意味に加えて、作物の豊穣をお祈りするという神事的な意味を持たせて踊りを奉納したというものです。
どの説もそれなりに説得力がありますが、皆さんはどの説に賛同されるでしょうか。
この盆踊りの中でも、
秋田県の西馬音内盆踊りと、岐阜県の郡上八幡盆踊り、そして徳島県の阿波踊りが特に有名で日本三大盆踊りとされているようです。
また盆踊りには歌がつきものですが
この盆踊りの時に歌われる歌としては、
・東京音頭
・東京五輪音頭
・東村山音頭
・炭坑節
・ドンパン節
・北海盆歌
・よさこい節
・花笠音頭
・相馬盆唄
・河内音頭
・越中おわら節
などが有名ですが、皆さんもいくつかは知っている歌ではないでしょうか。
お盆には離れて暮らしている家族が久しぶりに顔を合わせるというご家庭も多いことと思いますが、亡き家族や親族の思い出話に花を咲かせて、供養を兼ねた楽しいひとときを過ごしていただきたいと思います。